2023-06-16

ひとに期待することをやめたい。何年もずっとそう思っている。ひとに勝手に期待するから、勝手に裏切られたようなきもちになって、苦しくなる。けれどわたしは他人に期待することをやめられなくて、深く密接なうつくしい関係を築きたいといつも思ってしまって、それが最悪の結末につながっている。わたしをわたし以上に理解して愛してほしいと思うことは、ほんとうに愚かで惨めなものだ。だからわたしはこの脳内で、ひとをいいように解釈して、いいように昇華しようとしている。いつもだれかに救われたがっている。言い表せないほどにバカらしい。思い描く自分、思い描く人生、思い描く日々のために、わたしはわたしを蔑ろにしつづけている。

 

学校でアンケートを書いた。充実した学生生活を送るためにと書かれたその冊子の最後のほうには、自分の性格や容姿や生活を好ましいと思うか、という質問が羅列していて、なんだかひどく虚しくなった。この質問を深く考えずいいえに丸をつける人生が、私にもあったのだろうか。こんな日記を書くことなんてない人生。ずっと漠然とした疎外感や劣等感に苛まれたり、他人なんてみんなきらいで、結婚だとか家族だとかくだらないと思ったり、ともだちだってぜんぶ嘘だと信じていたり、そんなことひとつもない人生。私が気づかないうちに、そこに行き着ける選択肢があったんだろうか?どうなんだろう?もし、そうだったんだとしたら、私のしてきたことはなにもかも無駄だってことだ。ほんとうに意味のないことをずっと繰り返している。いやになるほど繰り返して死んでいく。