2023-11-22

結局恋をしていたいだけなのかもしれない。自分ひとりじゃ生きていく理由がなくて、なにもできなくて、でも誰かを好きでいたら生きられるし何者かになれる気がしている。自分のいやな部分に目を瞑っていられる。愛のことばかり考えているきもちわるい私を正当化できる。身勝手で傲慢な思考だ。ひとりがこわいだけ。

じょうずにひとを愛せないくせに、いつもひとを愛したがっている。傷つけるだけだと分かっているのに。なにも知らないから、なにもできないから、愛とやさしさでごまかそうとしている。救われたいから救っている、愛されたいから愛している、そんなものきれいな感情でもなんでもないのにな。どうやったらあなたたちみたいに生きられるのかなあ。学校に行けなくて、家がこわくて、ひとがきらいで、なによりも自分がきらいだったあの頃から、もう私の人生はエンドロールに入っていたのかもしれない。あのとき死んでいられたらと何度も考える。バカなやつだと呆れられて忘れ去ってもらえたならどんなにいいだろう。あなたたちのこと大すきだから私をすきにならないでほしい。

こんなに惨めではずかしい人生なのにどうして今この瞬間息をしているのかまったくわからない

いつもいつもいつもいつもひとを傷つけて問題が起きて、だから巻き込まれたくないって顔でひとと距離を取っているつもり、でもそれもきっとまちがえている。だれのことも好きになりたくない。ぜんぶやめたい。終わりにしたい

ずっと被害者ヅラだと母に言われたことが頭から消えない。部屋の隅で殴られたこともカーネーションをいらないと吐き捨てられたことも、当時から今までたいして気にしていなくて、笑い話のようなものなのに。あの言葉だけがからっぽの頭を埋め尽くしてぐるぐると巡っている。義兄のこと、アルバイト先のこと、学校のこと、ぜんぶ私が被害者ヅラしていただけなんだろうか。どうにか耐えて生き延びようとしてきたことは無駄だったのかな、はじめから私の認知が歪んでいたのかなあ。だとしたら私は私をいちど殺さないといけない。焼き殺して最初から始めなくちゃいけない。来世に乞うご期待!

気付いたら1時間経っていて笑ってしまった。自分がきらいできらいできらいでしかたない時間はいつも急速に走る。ああ、自分がきらいです、だれかにひどく嫌われたい。地獄のほうが安心する。落ちるところまで落ちて腐って死にたいな。歪んでいる。すべて。

いまあのひとに会うのは自傷に近い、判っているけど

 

文字を読んでいるとおちつく。いまここにいない誰かが懸命に生きていると思える。作者が隣でパソコンのキーボードを叩く、珈琲の匂いがする部屋を想像する。生きていこう、と思う。