2023-11-11

コンビニでカップラーメンにお湯を入れているあなたを見るだけで、心臓がぐわっとあつくなるのはなぜなのでしょうか。あなたといるとき私はいつもだいじょうぶじゃなくて、でもあなたといないとき、そのにやにやと子どもみたいに笑う顔とか目がきゅっと細くなる瞬間とか、白い肌とか、やわらかい髪とか、首元のほくろとか、そういうこと思い出すとぜんぶだいじょうぶになる。うう、あなたに触れたいです。いろんなこと聞かせて、ぜんぶ教えて。どうでもいいはなしばかりして。

あなたはあのとき、とくべつな日だって言ったけど、私にとってはあなたに会えるかもしれない日すべてがとくべつなんだよー。

私にとっての恋って、爆発的におわるようなすっごいものじゃなくて、花がゆっくり枯れていくみたいな地味なものだと思う。そして私はいつも、花が枯れたことに気付けない。あの暗い部屋で泣いていた女の子、おかしくなるくらい好きで救いだった男の子、みんなみんな愛している。

悪い夢を見て泣きながら起きる朝が一日でも少なくありますように。そういう日があったら、すぐ夢のなかに飛んでいって変なこと言って笑わせてあげる。日々はそのためのネタ集めだよ。

あなたのまなざしが好き。生きようとする人間のつよいまなざし。

私はずっと、大人になれば楽になれるのだろうと安直に曖昧に思っていた。その楽の定義は時々で違って、死であったり、自分がまともになれることだったりした。いま、20歳になって、べつにそんなことはなかったなあとすこし面白い。20歳になる前に死ぬんだと思っていたときからなにひとつ変わらない苦悩があって、どうしたらいいんだよ!って泣きながら過ごしている。けれど昔と違うのは、そうやって泣いているときに引っ張り出せる美しい思い出が増えたこと。恩師が本を貸してくれたり、友達が私のくだらない変顔で笑ってくれたり、4コマ漫画をみんなで書いたこと。気にかけてくれるひとは、私が死んだら泣くひとはたしかにいるのだと思えている。あの頃にはなかったきもち。