2023-06-02

人生は苦しい。自分の覚えの悪さや気の利かなさ、だらしなさや情けなさを見続けないといけない。どんなに劣っているのかをまいにち痛感させられる。昨日もなにも作れなかった。絵も文もすべてがゴミみたいだった。まあゴミ箱からはゴミしか出てこないんだろう。

だれにもフラットに接することができない。いつもだれかに裏切られたようなきもちでいる。誘いを断られたり、返事がなかっただけで、息が浅くなる。どうにかしようと焦って口だけが回って、そこから出てくるのは悪手ばかりだ。こういう自分のバカらしさとずっと付き合って、ひとを失い続けなくちゃいけない人生なんて地獄に等しい。もうやめてしまいたいのに地獄は続く。なにもできないまま生きてなにもできないまま死ぬのだろう。私だって幸せになりたいと無駄なことを思うから、すべてがおかしくなる。いろんなこと、さみしさや苦しみをぜんぶぼーっとやり過ごしていれば、たぶんそれでもいいのに。

苦しくてしかたない日は、ちょっといいお肉を買ったり、行ったことのない温泉に足を運んだりする。べつにそれで楽になるわけじゃなくて、儀式やおまじないに近い。大丈夫、まだ食べられるしまだ歩ける、それなら頑張れると思い込めば、ほんとうに頑張れたりする。けれどそんなものただの自己暗示に過ぎなくて、どこかでぜんぶダメになってしまう。自分へのご褒美、で誤魔化されてくれるほど、私の鬱屈とした感情はやさしくないようだ。バカでも躁うつでもなんでもいいから、もうすこしだけやさしくありたかったな、と思う。